ニューヨーク
国連を支える世界こども未来会議~プロジェクトイベント in New York United Nations 2025~ 1日目:UNIS訪問
2025.05.15
「国連を支える世界こども未来会議」の代表がUNISを訪問(©Masahiro Noguchi)
5月14日(日本時間15日)、一般財団法人ピースコミュニケーション財団が主催する「国連を支える世界こども未来会議」(以下「こども未来会議」)の代表として選ばれたマイナビキッズアンバサダーの子どもたちが、アメリカ・ニューヨークにある国連日本政府代表部および国連インターナショナルスクール(UNIS)を訪問いたしました。
こども未来会議は、SDGs(持続可能な開発目標)を軸に、世界の子どもたちが平和で豊かな未来について語り合う「ピースコミュニケーション」の場として2019年にスタート。2022年度からは国内各地で開催され、現在はこども家庭庁・外務省・内閣官房国際博覧会推進本部・東京都の後援を受けています。2023年2月には国連からタイトルの正式認定を受け、同年7月には子どもたちが国連本部を訪れ、国連事務総長に親書を手渡すなど、活動の場を国際社会へと広げています。

UNISのこどもたちと交流(©Masahiro Noguchi)
今回は、翌15日に国連本部で開催される「国連を支える世界こども未来会議~プロジェクトイベントin New York United Nations 2025」に先立ち、三者協定を締結したUNISと日本政府代表部を訪問しました。
開会の挨拶では、UNIS校長のダン・ブレナー氏が「平和と気候変動は私たちの未来にとって極めて重要なテーマです。国際的な協力が世界を変える力になると信じています」と述べ、子どもたちを歓迎しました。

大阪・関西万博で行うみらい会議の3つのテーマを説明(©Masahiro Noguchi)
UNIS訪問では、今年7月に大阪・関西万博で開催予定の「こども未来会議 FUTURE SUMMIT みらい総会」に向けて、ピースコミュニケーション宣言の説明と、3つのテーマ(未来のお菓子:森永製菓、未来の仕事:マイナビ、未来のお金:野村ホールディングス)への参加呼びかけが行われました。
UNISでは、校長の挨拶に続き、「平和」と「気候変動」をテーマにしたワークショップを実施。UNISの生徒と日本のキッズアンバサダーがグループで意見を交わし、国際的な協働の大切さを体感しました。また、実際の授業に参加する機会もあり、文化や教育の違いを直接感じる貴重な経験となりました。
最後に、UNISの生徒とキッズアンバサダーがペアを組み、授業に参加しました。
UNIS訪問を終えたキッズアンバサダーの佐藤さんは「歴史の授業を見学しました。自分の学校とは授業の進め方が違い、少し難しかったけど、とても楽しかった」、 衣笠さんは「シェイクスピアの本を読んで演じる練習をしました。とても楽しかった」と感想を語っていました。
「国連を支える世界こども未来会議」の代表が国連日本政府代表部を訪問
同日午後には、国連日本政府代表部の森尊俊公使を表敬訪問。子どもたちはUNISでの経験について、「日本の学校とは違う学びが得られ、とても刺激的だった」「英語が得意ではない自分にも、翻訳機や簡単な日本語で歩み寄ってくれる姿勢に感動し、言語の壁は努力次第で乗り越えられると実感した」などと発表しました。
国連日本政府代表部の森公使が子どもたちと懇談
森公使は、「小学生で国連本部を訪れたり、海外の生徒と関わり、意見交換をするという機会はとても素晴らしいことだと思います。実際、自分が皆さんくらいのときにはそんな機会はなかなかなかったですし、当時より世界自体も難しくなった。みんな今回考えてくれた“平和”と“気候変動”も本当に難しいテーマですよね。僕の仕事は各国の人が集まり、違った意見を持ちながらも話し合いをして乗り越え、結果を出すという仕事です。だから皆さんが小さいうちからこういう経験をするということは有意義なことだと思う。明日のディスカッションも皆さんにとって良い経験となるとうれしいです。」と激励の言葉を贈りました。
また、キッズアンバサダーからは「英語を勉強すること、そしてさまざまな国に訪れてみることが自分にとって大事だった。英語は大前提だけど、先進国にも行ったが途上国に行くことで貧困問題など国の事情を目で見て知ることができた」と、自身の経験を語ってくださいました。
キッズアンバサダーが森公使へアイデアブックを提出
訪問の最後には、子どもたちがこれまでの会議での議論をまとめた「アイデアブック」を森公使に手渡しました。