国連を支える世界こども未来会議
国連を支える世界こども未来会議 in OKINAWA
2024.10.27
10月27日、沖縄県豊見城市内にある沖縄空手会館で「国連を支える世界こども未来会議 in OKINAWA」を開催しました!
この会議は小学生がSDGsの観点からワークショップ形式でディスカッションを行い、その結果を発表し合うものです。
会議には沖縄の小学生32人が参加し、7つのグループに分かれ「住み続けられる未来の沖縄」をテーマに闊達な議論が繰り広げられました。
「国連を支える世界こども未来会議」は、2019年に東京オリンピック・パラリンピック公認プログラムとしてスタートしたBEYOND2020NEXT FORUMから創出されたもので世界のこどもたちが集まり、SDGsを軸に平和で豊かな世界について語り合う「ピースコミュニケーション」の場として毎年開催しています。
2023年2月には国連本部より「The Children’s Conference of the Future in Support of United Nations」とタイトル認定され、これまで東京都内では豊島区、品川区、北区、稲城市、東京以外では大阪市、浜松市などでも開催。沖縄では2回目の開催となり、今年度は10拠点で開催の予定です!
会議は2部制で行われ、第1部では「住み続けられる未来の沖縄」について考えるワークショップが行われました。
ここではまず、このプロジェクトに協賛している日本電信電話株式会社が開発した「心臓ピクニック」と「わたしたちのウェルビーイングカード」を用いながらの自己紹介からスタートし、その後「住み続けられる未来の沖縄」のために大事だと思うことが書かれているカードを各々1枚選び、その理由を考えグループ内で発表します。
各々の意見を出し合った上でグループとして1枚のカードを選び、さらに議論を重ね、具体的なアイデアをブラッシュアップをしながら、そして各々ができる行動を考えて発表シートに各自の考えを書き記します。
※心臓ピクニックは聴診器を胸に当てると手に持った小型の箱が鼓動に同期して振動する装置で、緊張の度合いなどが可視化できるもので、カードはウェルビーイング=いきいきと生きるあり方や、心地よい状態=のための18の大事なことが書かれており、それを各々が提示しながら自己紹介することで、この人は“何を大事にしているのか”“何が好きなのか”といったことがより伝わりやすくなり、意思の疎通や共通理解が深まるというものです。
第2部の発表では「住み続けられる未来の沖縄」を実現するために各グループが「お互いの価値観の理解が大事」「価値観の理解と沖縄らしさが大事」「観光業のお金を利用にて貧困をなくすこと」「決まりを守って自然を大切にすることが大事」「思いやりが大事」「生命・自然が大事」「社会貢献が大事」といったスローガンを掲げ、それを実現するための取り組みを発表しました。
発表にあたっては大人の審査員はもちろん、子どもたちからも質問が出るなど、活発な発表会となりました。
審査の間には道場に移動しEXPG STUDIO OKINAWAによるダンス教室を開催!
この間に行われた審査の結果、Aグループが最優秀賞を受賞しました!
Aグループは「お互いの価値観の理解が大事」というテーマを掲げプレゼンし、「沖縄は日本で一番離婚率が高く、それが貧困につながっているので家族で価値観を理解し合うことが重要だから。そのために私たちが明日からできることは話し合いの場を家族でもうけること」とその理由を説明してくれました。
そして「豊見城市家族交換日記ポイントというアプリを作りたい。これは家族で今日あったことや昔あったことを話すとポイントがたまって、公共施設などで使えるポイントアプリ。そのアプリがあることで家族の中が深まって、よりよい暮らしができて、価値観を分かり合うことができる。そして日本一高いはずだった離婚率が日本一低くなると思った。このアイデアを実現したい」と具体策を挙げ、
審査員からは「大人にとって耳が痛い。質問というより関心した」と苦笑い。子どもたちからは「実際、どうやってたまったり使ったりするの?」「そのアプリは誰が作る?」といった質問が飛びました。
最後に豊見城市の徳元次人市長から
「Aグループの皆さんは沖縄代表として東京に行かれますし、その次は万博にもと聞いています。そこでしっかり成果を出してニューヨークに行けるように頑張ってください。さらなるスキルアップを期待しています」と最優秀賞のAグループにエールを贈って会が締めくくられました。
●WEB掲載
●各チーム作成した発表シート