一般財団法人ピースコミュニケーション

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国連を支える世界こども未来会議

国連を支える世界こども未来会議in HAMAMATSU ~浜松市小学生SDGsアイデアコンテスト最終審査発表会~

2024.11.09

最優秀賞を受賞したのは野菜の捨てられる部分の再利用を提案したチームに贈られた(撮影・蔦野裕)

 

我々一般財団法人ピースコミュニケーション財団と浜松市が主催した「国連を支える世界こども未来会議in HAMAMATSU~浜松市小学生SDGsアイデアコンテスト最終審査発表会~」が11月9日、静岡県浜松市内の浜松市役所で開催いたしました。

浜松市での開催は今回が3回目で、浜松市の小学4~6年生16人10組が参加し、事前に子供たちから「住み続けられる未来の浜松市」をテーマとしたアイデアを募集し事前審査を通過した10組が市役所内の議場で発表会を開催。

 

浜松市の中野祐介市長が挨拶(撮影・蔦野裕)

●冒頭に浜松市の中野祐介市長からのお言葉

「このコンテストは今年で3回目。今年も浜松市の未来を担う小学生の皆さんからたくさんの応募があったことをうれしく、頼もしく思っているところです。本日の最終審査発表会では『住み続けられる未来の浜松市』について応募していただいたアイデアの中から書類審査を通過した皆さんにお集まりいただき、この後、皆さんの優秀なアイデアを浜松市議会議場で発表していただくわけです。SDGsというのは2030年までに持続可能でより良い世界を目指すという国際目標ですが、達成のためには一人一人みんなが考えて、かつ、それぞれが行動を起こすことが重要になってくると思っています。今回お集まりになった皆さんはぜひその考えたアイデアを周りを巻き込みながら、住んでいる地域で実行に移していただきたい。そしてそういった取り組みの中で住んでいる地域、そして浜松の魅力を再発見していただき、もっと浜松を好きになっていただきたいと思っています。住み続けられる未来の浜松市、その主役は皆さんです。今日は皆さんの積極的な意見発表、そしてこれからの取り組みに大いに期待しています。」

と子どもたちに呼びかけて会がスタートしました。

今年7月にニューヨークを訪問した堀田惟月さん(撮影・蔦野裕)

この日は昨年行われた「浜松市小学生SDGsアイデアコンテスト」で優秀賞を獲得し、

今年7月にニューヨークを訪問した堀田惟月(ほったいづき)さんが訪れ、東京とニューヨークでの体験を紹介していただきました!

●堀田さんの発表内容

「今回のニューヨーク訪問を通じて僕が学んだことは言葉が通じない相手ともさまざまな工夫をして、思いを伝えあい、お互いを認め合うことの大切さ。武器ではなく対話で争いを解決できれば、戦争で命を落とす子どもたちが減り、学ぶ機会を失うこともなくなる。また今、世界で起こってる問題について話し合い、良い解決策があればSNSなどで発信し、多くの人に知ってもらうのも大切だと思った。また自分たちができることを一人ひとりが考え行動に移すことも重要だと感じた。今回の経験を今後の生活に生かしたい。 “I wanna be~”。僕は人や動物、地球にも優しく接することができる大人になりたい」

 

続いて参加者による発表では、

「ムダ0コンポストじゅんかんがた都市」「ゴミ拾いをウォークラリーで楽しく」「いつまでも自分らしく生きるまち オレンジタウン」「みんながくらしやすい町、浜松」「野菜のゴミが減っている未来を目指して!捨てる部分を使って新たなモノへ」「障害を抱えた人でも暮らしやすくしよう」「浜松アグリサイクル」「緑と共存し、CO2を活用するまち」「脱炭素!世界に羽ばたけ!空飛ぶ浜松シティ♡」「もったいないよ!残り物が魚のエサに大変身!!」といったアイデアを議場でプレゼン。

その後、参加者による審査を元に、審査員による審査に入ります。

 

詩歩さん(左)と高橋茉奈さんが「絶景から考えるSDGs」というテーマでトークセッション(撮影・蔦野裕)

審査の間には詩歩さんとMCの高橋茉奈さんが「絶景から考えるSDGs」というテーマでトークセッションを開催していただきました!

▼セッションの内容

「コミュニケーションの価値」という観点では「私はこれまで68カ国を旅して、いろいろな人と友達になった。世界中に友達や知り合いができると楽しい以外にもいいことがたくさんある。例えば今、テレビでニュースを見ていると、イスラム教のお話をよく聞く。戦争や過激な人たちといったニュースがたくさん耳に入ってくると思うが、実際にイスラム教の国に行ったり、イスラム教を信じている人たちに会ってみると本当に心が優しい人たちがたくさんいる。怖い人には一人もあったことがない」とイスラエル問題、そしてロシアのウクライナ侵攻といった例を挙げ「日本から距離が離れているので、他人事のように感じてしまうかもしれないが、世界中に友達ができているとニュースの難しい話題も自分のことのように身近に感じることができる。それは旅行をして世界中に友達ができたからだと思っている。68カ国を旅行したが、世界には200か国あるので、まだ3分の1。もっと世界中に行って、皆さんの知らない情報をゲットして皆さんにお届けできればと思っている」と多くの人々と“つながる”ことの大事さを伝えたい。

最優秀賞に選ばれたチームのプレゼン風景(撮影・蔦野裕)

審査の結果「野菜のゴミが減っている未来を目指して!捨てる部分を使って新たなモノへ」というアイデアを提案・発表したEグループが最優秀賞に選ばれました!

Eグループの4人は未来の浜松市について「野菜の無駄なところを活用して、ゴミが今より減っている未来」を目標に掲げ、そのために、野菜の捨てられる部分を「フードペーパー」や「フードダイ」に活用することを提案し、それを当たり前にし、野菜の捨てられる部分も活用できることをしってもらうことが必要と訴えました。

●山名副市長からのお言葉

「いずれの発表も浜松の特徴をしっかりとらえていて、テーマに沿って提案がされていた。なおかつ皆さんの主張とイラストがマッチしていて、内容がしっかり伝わってきた。提案されたアイデアの中には市民一人一人がすぐにでもやらなければいけないことから、みんなで取り組まなければいけないもの、さまざまなアイデアがあり、いずれも未来の浜松市に必要なことだなと思った。改めて皆さんがSDGsと未来の浜松市について真剣に考えていただいたことがよく分かった。感謝したいと思います」

●詩歩さんからのお言葉

「今回のテーマが浜松市。“普段の生活の中で“こんな事解決すればいいんじゃないか”ということを見つけて、それを調べて発表したと思う。SDGsは言葉だけ見るととても大きなものに見えるかもしれないが、大きなものって身近なものが一つずつ積み上がって大きなものになっていくと思う。だからみんなが見つけた小さなきっかけや気づきをどんどん続けていったり、周りに広めて仲間を増やしていくことで、大きなSDGsの問題って絶対に解決していけると思うので、今日の発表で終わらずに。どんどん活動や広げていくことを続けていってほしいなと思いました」

最後は全員でフォトセッション(撮影・蔦野裕)

Eグループの4人には

●来年3月に東京都内で行われる「第5回国連を支える世界こども未来会議」への参加権

●8月6~7日に大阪・関西万博で開催される「国連を支える世界こども未来会議FUTURE SUMMIT みらい総会」への参加権、

●副賞としてSMALL WOLRDS ペア入場パスポート、「キョロちゃんのお楽しみ袋」

が贈られました!

またこのアイデアは模型にしてSMALL WORLDS内にある特別エリア「SDGsピースコミュニケーションシティ」に飾られます!

 

会議の最後には、一般財団法人ピースコミュニケーション財団代表理事の一木より、

「浜松市も良くして、日本も元気にして、世界でも活躍できるような人が出てきたらうれしいなと思います。これからの未来は皆さんが作るのでぜひ頑張ってほしい」とメッセージを贈り会を締めくくりました。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、心よりありがとうございました。

 

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