国連を支える世界こども未来会議
天竜川・浜名湖地域12市町村合併20周年記念 SDGsを学ぶワークショップ ~国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU~
2025.08.23
8月23日、浜松市で「国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU『SDGsを学ぶワークショップ』」を開催。市内の小学校に通う4~6年生13名が参加し、「住み続けられる未来の浜松市」についてグループで話し合い、アイデアを発表しました。
ワークショップでは、参加者が4つのグループに分かれ、大学生・高校生のボランティアのサポートを受けながら、意見交換と提案のまとめを行いました。冒頭では、シリーズで使用している『わたしたちのウェルビーイングカード』を使い、〈希望〉〈平和〉〈緑〉など、自分が大切にしている価値観を共有。自己紹介を通じて相互理解を深めた後、話し合いに入りました。
各グループでは、地域の人との関係性や防災への不安、自然や産業の活用など、さまざまな視点から「より良い浜松市」について意見を出し合いました。「ごみ出しをめぐるトラブル」「近所の人と助け合う関係」「津波の心配」「農業を活かした取り組み」など、身近な話題をもとに具体的なアイデアが多数出され、付箋を使って整理されていきました。
プレゼンテーションでは、各グループが限られた時間の中でアイデアをイラストにまとめて発表しました。
Aグループは、海辺のごみ問題に着目し、楽しくごみ拾いに参加できる仕組みを提案。専用のビニール袋でごみを集めるとポイントが貯まり、クーポンや「うなぎパイ」などと交換できる制度や、うなぎの形をしたごみ箱の設置など、地域資源と結びつけたユニークなアイデアを紹介しました。
Bグループは、地域の温かいつながりに注目。「愛がつもる近所づくり」をテーマに、おすそわけ文化やあいさつの重要性を強調し、世代を超えた交流を促すイベントを提案。あいさつが減っている現状への問題意識も共有されました。
Cグループは、廃校を活用した宿泊施設のアイデアを発表。教室をリノベーションして客室や食堂にし、地元食材の提供や図書室での本の貸し借りなど、地域とつながる場づくりを提案。「学校を今きれいに使うことが未来につながる」との声もありました。
Dグループは、浜松市の自然や特産品を活かした地域イベントを企画。駅前広場での開催を想定し、三ヶ日みかんの試食、廃材を使ったアート体験など、市民参加型の取り組みを通じて「協調性と自然への尊重」を訴えました。
発表後には、「集客方法は?」「イベントの頻度は?」「ごみの処理や分別は?」といった実践的な質問が他チームから多く寄せられ、こどもたちの間でも活発な意見交換が行われました。
牛窪万里子氏の講義に熱心に耳を傾ける児童たち
当日は、元NHKキャスターで株式会社メリディアンプロモーション代表の牛窪万里子氏を講師に迎え、「言葉で未来を変えよう!SDGsとコミュニケーションの力」と題した講義も実施されました。
牛窪氏は、「住み続けられる未来の浜松市」を考えることがSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」にあたるとし、その実現には人と人とのつながりやコミュニケーションが不可欠であると説明。「言葉と表情が一致していること」「ポジティブな言葉は高めの声で伝える」「違いを認め合う」「優しい言葉を使う」など、伝え方の工夫や心がけについて具体的なアドバイスを送りました。
児童たちは、「こんにちは」「ありがとう」などの言葉を実際に声に出し、表情や声のトーンによる伝わり方の違いを体験。牛窪氏の話に真剣に耳を傾けていました。
また、プレゼンテーションを見守った牛窪氏は、「皆さんの個性とアイデアに学ばされました。一人ひとりの行動が社会をよくする力になります」とエールを送りました。
浜松市企画課・米村課長も「SDGsの実現は、他者を思いやる行動から始まります。今日学んだことを周囲にも伝え、地球を良くしていく仲間を増やしてほしい」と参加者に呼びかけました。
開始にあたってあいさつに立った一般財団法人ピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事
本イベントは、天竜川・浜名湖地域の12市町村合併20周年を記念した授業の一環として開催されました。
浜松市では現在、「浜松市小学生 SDGs アイデアコンテスト」を実施しており、最優秀賞の受賞者は2026年3月に東京で開かれる「第6回 国連を支える世界こども未来会議」に無料招待されます。また、受賞アイデアはアジア最大級のミニチュアミュージアム「スモールワールズ」でミニチュア模型として展示予定です。
「国連を支える世界こども未来会議」は、2019年に東京オリンピック・パラリンピックの公認プログラムとして始まったBEYOND2020NEXT FORUMから発展したもので、当財団が主催しています。世界中のこどもたちがSDGsをテーマに集い、平和で豊かな社会について対話する場として毎年開催されており、2023年2月には国連本部から正式に「The Children’s Conference of the Future in Support of United Nations」として認定されました。これまで浜松市のほか東京、大阪、愛媛、熊本、沖縄など全国各地で開催されており、現在は大阪・関西万博の公式プログラムとしても実施されています。