一般財団法人ピースコミュニケーション

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国連を支える世界こども未来会議

浜松市小学生SDGsコンテスト

2022.10.22

静岡県浜松市在住の小学生たちを対象にした『浜松市小学生SDGsコンテスト』を2022年10月22日に開催!

「住みたい未来の浜松市とはどんな街か」「それを実現するためにできることは何か」をイラストを用いながらプレゼンテーションしてアイデアをぶつけあいました。

浜松市在住の小学生を対象にアイデアを募集し、コンテストには応募者のなかから選抜された10チームが参加をしました。

個人やグループなどチームの構成はさまざまで、それぞれが「森林」「エネルギー」「多文化共生」「その他」の4つのサブテーマからひとつを選んでアイデアをまとめ、発表を開始。多かったテーマは「森林」「エネルギー」でした。

・浜松市ならではの環境を生かしてより効率的にエネルギーを作り出す
・バスなど乗り物に太陽光パネルを設置する
・二酸化炭素の輩出をゼロにする家
・森林保全の取り組み
・間伐材を使った机や椅子などを教育現場で使用し理解を深めて市の魅力をアピールする
などさまざまなアイデアが飛び出しました。

また、人口に占める外国人の割合が高いこともあり「多文化共生」についても提案があり、子どもたちの熱心な発表を聞いてペンを走らせる審査員の姿も見られました。

各チームのアイデアは審査員と子どもたちによって審査され、
優秀賞は同じ英語学習塾で学んでいる6年生4人で構成されたチーム8(大河内想来さん、石川花楓さん、高山詩乃さん、茂川ことみさん)が「森林」のテーマのもとでまとめたアイデア「浜松材料リサイクル」でした。
間伐材を活用するアイデアで、木を育てるところから利益を生み出すまでの循環型プロジェクトで、体験や学習を通じて森林への理解や愛を深め、そこから雇用など人の循環、お金を生み出す仕組み、商品を作る際のエネルギーの循環についても考えた大人顔負けの提案でした。

同チームは、2023年3月に東京で行われる「こども未来国連会議」への参加権を獲得した。

チーム8のメンバー
メンバーは「受賞すると思ってなかった」「びっくりした」と口を揃え、
たかやましのさんは「発表する前にいろいろなことを調べてきて、みんなで言いあったりして、そういうのが生かされたと思います」と伝えてくれました。

東京で行われるこども未来国連会議については、
「人見知りなので知らない人と会って話すのは得意じゃないけれど、自分の意見をちゃんと伝えられるように頑張ります」(大河内早苗さん)英会話学校の仲間ということもあり英語での発表はあるか?と聞くと「それは……ないかも」と恥ずかしそうに笑っていました。

浜松市の鈴木康友市長
主催で審査員も務めた一般財団法人ピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事は「審査はすごく僅差でした。我々のプロジェクトが大事にしているのは大人の意見だけじゃなくて子どもの意見。選ばれたチームは、大人の審査員でも、子どもの審査でも両方とも1番の結果でした」と挨拶。
また、「みんなの意見を聞けてうれしかったです。これからも浜松から日本を元気にするために参加してほしいと思います」と話しました。

同じく審査員を務めたNPO法人エコロジーオンラインの上岡裕理事長は「22年もNPO法人をやっていると若い人たちが動き始めて、それが形になっていくのが見えます」とし、「みなさんが考えたことが5年後10年後に形になる可能性もあるので、みなさんが今感じていることを思い続けてほしい」とエールを贈りました。

浜松市出身で浜松やらまいか大使の「死ぬまでに行きたい!絶景プロデューサー」の詩歩さんも審査を担当。
こどもたちの大人顔負けの発表を見守り、「海外に興味を持って、海外に行けるようになったらたくさん旅行していろんなものを見て触れてほしい」と話しました。

浜松市の鈴木康友市長は「それぞれ素晴らしいプレゼンテーションで感銘を受けました。これからもみなさんに浜松の未来、日本の未来、地球の未来のためにSDGsに関心を持っていただきたい」と期待を寄せました。

浜松市は、2018年にSDGs未来都市に認定されています。
「森林」「エネルギー」「多文化共生」に関する取り組みがSDGs推進に関して優れたものとして高く評価されたことを受けて、同市ではSDGs未来都市計画を策定し、SDGsの達成に向けてさまざまな取り組みを進めています。

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